コダクローム、年内で製造中止の報

Yahoo!ニュースを見ていたら「コダクローム、年内で製造中止」のタイトルを発見。

世界初の市販カラーフィルムとして1935年に発売され、以来、根強い人気を誇ってきた、米イーストマン・コダック社のポジフィルムですが、やはりデジタル化の波には勝てなかった、というニュースです。
うーん、デジタルに対して勝ち負けどうこうという構図は少しニュアンスが違う様な気もしますが・・・。
デジタルってそんなに悪者ですか?

日本では既に販売が中止されているので「まだあったの?」という方もいるかもしれません。今回のニュースで、いよいよ本当に製造が中止され、世の中から無くなってしまうとの事です。日本での販売が無くなるとのニュースが流れて以来、国内でも大量に買い溜めをされている方がいるそうですが、保管問題もあるよ うでなかなか苦労をされているみたいですね。

私も写真を撮りますし、フィルム時代に僅かながら勉強をした身ですが、正直、個々のフィルムに対しての思い入れはありません。むしろ、フィルムの発色に我慢ならない側でしたので、現在のデジタル環境+自身でRAW現像できる時代になって、良かったと思っています。

こんな事を書くと、フィルム撮影されている方々から怒られますが、果たしてどれだけの人がフィルムを「選んで」撮影されているのでしょうか?

被写体はもちろんですが、天候、時間帯によって撮りたい色や雰囲気、表現したいイメージがあると思います。自身が持つイメージに少しでも近づけるために、フィルムを選ぶ事はとても大切な事だと思います。物撮りでも風景写真でもスタジオ撮影でも、事前に撮影計画を立てると、フィルムの選定が悩みの種になるはずです。しかし、実際の所は、使い慣れた、発色を良く知っている馴染みのフィルムを使うケースがほとんどではないでしょうか。(全てのフィルム特性を知るには・・・途方も無い時間とお金がかかりますね)

フィルムの多様性が「イメージ選び」である事を知っていて、それでも自身の定番で勝負している方は素晴らしいと思いますが、イメージ通りで無かったら悲しいですよね。そして何より恐ろしいのは、フィルムの多様性を知らず、誰かに教えられた通り、風景ならこのフィルム、人物ならこのフィルム、と決めてかかっている方達です。それはあなたのイメージではなく、フィルムのイメージであり、ひいてはコダクロームをはじめとする「ブランド」のイメージであるという事 です。

フィルムの多様性が写真のバリエーションに繋がっている事を知っていたら、いやフィルムは状況に応じて選ぶ物だと広く伝わっていたら、もっとフィルムは大事にされたと思うし、もっと多様性を生んだと思います。そんな世の中だったらデジタル一眼の登場も無かったかもしれないし、コダクロームも製造中止に追い 込まれる事も無かったかも・・・いや、極論ですね。

また時間と意欲が取れたら、続きを書きたいと思います。

さよならコダクローム(Yahoo! JAPAN)